HISが安い理由を添乗員歴25年が本音で解説|安さの裏側と賢い使い方
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HISって、なんでこんなに安いの?…その疑問、添乗員が答えます
「HISの航空券って安すぎない?」
「こんなに安いのって、何かあるんじゃ…?」
旅行を計画していると、HISの価格を見て「なぜこんなに安いんだろう」と気になる方、多いと思います。
正直に言います。
安いのにはちゃんとした理由があります。そして、安いからこそ知っておくべきこともあります。
わたしは添乗員歴25年。
これまで何百本ものツアーに同行し、JTB・読売旅行・HISなど様々な旅行会社のツアーを裏側から見てきました。
この記事では、業界人だから知っている「HISが安い本当の理由」と、旅行者として知っておきたい注意点、そしてHISを賢く使うコツまで本音で解説します。
【結論】HISが安い5つの理由を一覧で見る
まず全体像をつかんでください。
| No. | 安さの理由 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 1 | アロットメント契約 | 航空券を「箱買い」して単価を下げる |
| 2 | 海外70都市の現地法人 | 仲介業者を挟まず直接手配 |
| 3 | オンライン予約シフト | 店舗の家賃・人件費を削減 |
| 4 | 自社企画ツアー | 企画から販売まで一気通貫でコスト圧縮 |
| 5 | LCC積極活用 | 格安航空会社でツアー全体を安く |
この5つはすべて「怪しい」ものではなく、規模を活かした正当な企業努力です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
HISが安い5つの理由【添乗員が業界の裏側から解説】
理由1:航空券の「アロットメント契約」で大量仕入れ
HISが安い最大の理由は、航空会社から座席を大量に「仕入れている」ことです。
旅行業界では「アロットメント契約」と呼ばれる仕組みがあります。
これは、航空会社に対して「この便の座席を○○席、まとめて買い取ります」と事前に契約する方法です。
スーパーで例えるなら、1個ずつ買うより箱買いしたほうが安くなるのと同じ仕組みですね。
HISは年間の取扱人数が圧倒的に多いため、航空会社から見ても「まとめて買ってくれる大口顧客」。だからこそ、一般の方が航空会社の公式サイトで買うよりも安い単価で仕入れることができるわけです。
航空券の流れを比較すると、こうなります:
| 購入方法 | 流れ | 価格 |
|---|---|---|
| 個人で公式サイト購入 | あなた → 航空会社(定価) | 高い |
| HIS経由 | HIS(大量仕入れ)→ あなた(割引価格) | 安い |
【実体験】ハワイのチャーター便で見たアロットメントの現場
2019年の年末、HISのホノルルツアーに添乗で同行した時のことです。成田空港のチェックインカウンターで、HIS専用のチェックインレーンが設けられていました。聞けば、その便の約半分の座席をHISが押さえているとのこと。「これだけ席を持っているからこそ、あの値段で出せるんだな」と改めて実感しました。逆にいえば、売れ残れば赤字リスクもあるわけで、だからこそセールや直前割引を積極的にやるんです。
理由2:世界70都市以上の現地法人で中間マージンをカット
HISは海外に70都市以上の拠点(現地法人)を持っています。
普通の旅行会社がホテルや現地ツアーを手配するとき、間に「ランドオペレーター」と呼ばれる手配代行業者が入ります。当然、そこにもマージンが発生します。
HISは自社の現地法人がダイレクトにホテルやバス会社と交渉するため、この中間マージンが不要になるんです。
手配の流れ比較:
一般的な旅行会社:旅行会社 → ランドオペレーター(手数料発生)→ ホテル
HIS:HIS → HIS現地法人(自社)→ ホテル
【実体験】バンコクでHIS現地スタッフが直接ホテルと交渉していた
タイ・バンコクのツアーに添乗した際、ホテルのチェックイン時にHIS現地法人のタイ人スタッフが立ち会っていました。部屋割りのトラブルがあったのですが、ランドオペレーターを通さずホテルのフロントマネージャーと直接タイ語で交渉して、10分で解決。「これが中間マージンなしで回せる強さか」と唸りました。JTBや読売旅行だとランドオペレーター経由なので、こうはいきません。
理由3:オンライン予約シフトで店舗コストを削減
かつてHISといえば「駅前の店舗でカウンター相談」のイメージでしたが、近年はオンライン予約へのシフトを強力に進めています。
店舗を維持するには家賃・光熱費・人件費がかかりますが、オンライン予約ならそのコストを大幅にカットできます。
実際、コロナ以降にHISは多くの店舗を閉鎖・統合しました。これはネガティブに捉えられがちですが、その分を価格に還元しているという見方もできます。
理由4:自社企画ツアーで外注費をカット
HISは多くのツアーを自社で企画・造成しています。
ツアーの企画を外部に委託する旅行会社もある中で、HISは自社内で「どのホテルを使うか」「どの航空会社と組むか」「食事の価格帯はどうするか」を決めています。
企画段階から自社でコントロールすることで、コストの最適化ができるわけですね。
理由5:LCC(格安航空会社)の積極活用
HISは早い段階からLCC(格安航空会社)を活用したツアーを展開しています。
LCCはレガシーキャリア(JAL・ANAなど)に比べて運賃が大幅に安いため、ツアー全体の価格を下げることが可能です。
ただし、LCC利用のツアーには預け荷物の重量制限や座席指定が有料などの制約があるため、申し込み前にしっかり確認しておくことが大切です。
【添乗員だから言える】HISの安さで注意すべき4つのポイント
HISの安さは正当な企業努力によるものですが、「安い=全く同じ品質」ではない部分もあります。ここを知っておけば失敗しません。
注意点1:ホテルは「ランク」だけでなく「立地」まで確認
HISのツアーで使うホテルは、表記上のランク(星の数)は問題ないのに、立地が市中心部から離れていることがあります。
【実体験】ロンドン「4つ星ホテル」の実態
ロンドンのツアーで使ったホテルが「4つ星」表記だったのですが、最寄りの地下鉄駅まで徒歩20分。お客様から「星4つなのに不便」と言われたことがあります。ホテル自体は清潔で朝食もしっかりしていたのですが、観光の利便性と星の数は別物なんです。予約前にGoogle Mapsでホテル名を検索して、立地を確認しておくことを強くおすすめします。
| チェック項目 | 確認方法 |
|---|---|
| ホテルの立地 | ホテル名をGoogle Mapsで検索 |
| 最寄り駅までの距離 | 徒歩15分以内が理想 |
| 「ホテル未定」ツアーの場合 | 過去の参加者クチコミを参考に |
注意点2:食事のグレードに幅がある
ツアーに含まれる食事は、価格帯によってかなり差があります。
格安ツアーの場合、食事が「ローカルレストランでのセットメニュー」ということも。もちろんそれが美味しいこともありますが、「豪華な食事」をイメージして申し込むとギャップを感じることもあります。
対策: 旅行代金に含まれる食事の内容を事前にチェック。「食事なし」を選んで現地で自分の好きなレストランに行く、という選択肢もありです。
注意点3:サポート体制はオンライン中心
店舗削減の影響で、対面でのサポートを受けにくくなっているのは事実です。
電話やオンラインでのサポートは充実していますが、「旅行のことを対面でじっくり相談したい」という方には向かない場合もあります。
対策: 海外旅行に不慣れな方は、オプションで「24時間日本語サポートサービス」を付けると安心です。
注意点4:キャンセル規定は事前に必ず確認
安いツアーほど、キャンセル料の発生が早い場合があります。
通常のパッケージツアーは出発31日前からキャンセル料が発生しますが、LCC利用のツアーや特別セール商品は予約直後からキャンセル料がかかるケースも。
対策: 予約時に「取消料について」の項目を必ず確認。不安な方はHISのキャンセルサポート(有料オプション)を検討しましょう。
HISが向いている人・向いていない人【添乗員の本音】
添乗員として多くの旅行者を見てきた経験から、正直にまとめます。
| HISが向いている人 | HISが向いていない人 | |
|---|---|---|
| 価格 | 旅行の価格を最優先にしたい | ホテル・食事のグレードにこだわりたい |
| 経験 | 海外旅行に慣れていて自分で行動できる | 初めての海外旅行で不安が大きい |
| 予約 | オンラインで予約・手続きするのに抵抗なし | 対面でじっくり相談して決めたい |
| お得 | セールや直前割引を活用したい | 日程が固定で割引を待てない |
添乗員として25年見てきた結論:
「安いから全部ダメ」ということは絶対にありません。HISの安さは正当な企業努力です。大切なのは、何が含まれていて何が含まれていないかを事前に理解すること。それさえわかっていれば、HISは非常にコスパの高い選択肢です。
HISをもっとお得に使う3つのコツ
コツ1:セール時期を狙う
HISは年に数回、大型セールを実施します。特にGW後と年末年始後のタイミングが狙い目。
通常価格よりさらに数千円から1万円以上安くなることもあるので、急ぎでなければセールを待つのも手です。
コツ2:早割(早期予約割引)を活用する
出発の2〜3ヶ月前に予約すると、早期予約割引が適用されるツアーがあります。
人気の日程やフライトは早い者勝ちなので、旅行の予定が決まったらすぐにチェックするのがおすすめです。
コツ3:ダイナミックパッケージで自由に組み合わせる
HISのダイナミックパッケージなら、航空券とホテルを自由に組み合わせて自分だけのプランを作れます。
パッケージツアーより自由度が高く、個別に手配するよりもセット割引で安くなることが多いです。特に国内旅行では、ダイナミックパッケージのほうが安いケースがかなりあります。
まとめ:HISの安さは「正当な企業努力」。知って使えば最強のコスパ
HISが安い理由をまとめると、こうなります。
| No. | 理由 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | アロットメント契約 | 航空券の大量仕入れで単価を下げる |
| 2 | 海外現地法人 | 中間マージンをカットして直接手配 |
| 3 | オンライン化 | 店舗コストを削減して価格に還元 |
| 4 | 自社企画ツアー | 外注費をカットしてコスト最適化 |
| 5 | LCC活用 | 格安航空会社でツアー全体を安く |
「なんか怪しい…」と思っていた方、安心してください。
HISの安さは、規模を活かした仕入れ力とコスト削減の結果であり、怪しいどころか合理的な経営戦略です。
ただし、安いからこそ「何が含まれていて何が含まれていないか」を事前に確認することが大切。ホテルの立地、食事の内容、キャンセル規定は必ずチェックしましょう。
それさえ押さえれば、HISは旅行をお得に楽しむための最強の選択肢のひとつです。
添乗員歴25年のわたしが断言します。
「安い=悪い」ではありません。「安い理由を知って賢く使う」が正解です。

